今週の予想

3万円を突破後、3万円台に定着できるか注目

 先週の日経平均株価は、新年度入りとともに反発に転じ、週末はバイデン米大統領の2兆ドル規模のインフラ投資計画の発表を受け、+465円の2万9,854円と大幅上昇となりました。

 この上昇の主役は日経平均採用銘柄を中心とする値がさハイテク株の物色でした。今週も、このままナスダック総合株価指数が堅調であれば、日経平均も値がさハイテク株が物色される流れでの3万円台突破でしょう。ただし、3万円台水準では戻り売りも多いため、その後は、3月18日の3万485円を突破できるかどうかとなります。

 しかし、長期金利が再び上昇してナスダックが反落し、円高へ振れると値がさハイテク株も上昇が止まり、日経平均は3万円水準でのもみ合いが続くことも考えられます。

 一般的にいえば、3月にスピード調整を挟んでいるので、5月の大型連休に向かって4月は上昇しやすい展開が想定されます。

 チャートも75日移動平均線を下値に、25日移動平均線(2日時点2万9,339円)を上に抜けましたので、日経平均の当面のレンジは2万9,500~3万500円が想定されます。

 米長期金利への関心は高いままであり、インフラ投資によって米景気の回復に伴う物価上昇への懸念が生じれば長期金利が上昇することになります。