今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.05

下値メドは110.25

英大手新聞社が社員の75%を恒常的在宅勤務に。オフィススペースを大幅縮小

 日本の新年度、4月1日(木曜)のドル/円は、110円台後半で横ばいでした。110.67円でスタートして、高値は欧州時間の110.84円。111円台は届かず、NY時間に下げて安値は110.54円。終値110.61円。この日のドル/円は前日の高値を下回ってしまいましたが、安値は3月25日から6営業日連続で切り上がっています。

 ユーロ/円は順調、この日の高値は130.27円。3月につけた今年の高値130.67円に向けて上昇中。また豪ドル/円は東京時間に83.43円まで下げましたが、NY時間午後には84.27円まで回復。

 マーケットの方向感が定まらず、次の取引材料を探す中で、今夜は重要指標の3月米雇用統計が発表されます。今月の雇用統計の詳しい解説は「米雇用統計「めちゃ強い」! 実は大きな「勘違い」だった?」 をご覧ください。

 すでに発表された民間雇用統計のADP雇用データの3月は、+51.7万人で予想(+55.0万人)より悪かった。また、最新の新規失業保険申請件数は71.9万件で、予想(68.0万件)よりやや増加しています。

 しかし、マーケットは楽観的。米アトランタ地区の連銀総裁は「月間100万人の雇用増も期待できる」と語っていましたが、100万人とはいかないまでも、70万人はありえると強気の見方が増えています。逆に言うと、今夜の雇用統計はよほど強くない限りマーケットを驚かせることはできないのです。

 今夜のトレードで注意したいのは、欧州市場がイースター(復活祭)のため、本日から来週月曜日まで休場になること。イースターは、キリスト教にとってはクリスマスよりも重要な宗教行事。FX市場や金利市場の流動性がゼロに近いなかでの米雇用統計発表となります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

分別過ぐれば、大事の合戦は成し難し – 黒田官兵衛
(あまり賢すぎると、深く考え過ぎたり用心し過ぎたりして、勝つチャンスを失ってしまう)