【今日のまとめ】

  • アルファベットによるデータセンター資産の損金計上は注目に値する
  • アドバンスト・マイクロ・デバイセズは新製品登場を囃して株価が騰がっている
  • インテルの財務内容は安定している
  • エヌヴィディアは圧倒的な技術力を誇っているが、そのビジネスはシクリカルだ
  • NXPセミコンダクターズは自動車向け半導体でナンバーワン
  • テキサス・インスツルメンツは地味だが手堅く経営されている

半導体セクター

今日は半導体セクターについて書きます。このところ半導体セクターは人気になっています。スマートフォン、インターネット・インフラストラクチャ向け半導体などの需要に加えて、IoT、AI(人工知能)、自動運転車などの新しい市場の出現が投資家を強気にさせています。

データセンターではメモリーやGPUへの需要が高まっており、アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)アルファベット(GOOGL)など、一握りのリーダー企業では「軍拡競争」の様相を呈してきています。これらのリーダー企業によるデータセンターに対する設備投資額を合計すると年間300億ドルを超えると言われています。

その反面、慎重さに欠く投資も散見されはじめており、2016年第4四半期決算では、アルファベットがデータセンター資産の一部を評価損計上しました。つまり先行投資ブームは、行き過ぎの様相を呈し始めているのです。その意味ではAIバブルがはじけるなどの反動が、近く起こるリスクもあるかもしれません。