2021年は、水素関連株にスポットライトが当たると予想
2021年は、水素エネルギーが、第四次産業革命(ITによる技術革新)とともに、株式市場で注目されるテーマになると思います。いきなりグリーン水素を活用するのは、むずかしいので、当初は、化石燃料由来の水素を活用した、水素エネルギーの循環システムを作ることから、始めることになると思います。
以下に、関連銘柄を挙げます。
参考:水素関連企業
コード | 銘柄名 | 水素関連事業 |
---|---|---|
7203 | トヨタ自動車 | 燃料電池車 MIRAI |
4406 | 新日本理化 | 水素化技術 |
6331 | 三菱化工機 | 水素製造装置 |
6369 | トーヨーカネツ | 水素タンク |
5020 | ENEOS HD | 水素ステーション |
8088 | 岩谷産業 | 水素供給網 |
出所:筆者作成 |
前段で説明した通り、水素関連銘柄への投資には、注意が必要です。水素ビジネスには、将来大きな夢がありますが、現時点で利益を生むビジネスではないからです。水素エネルギーがテーマとして注目される局面で株価が上昇する可能性がありますが、テーマへの熱気がさめると株価が再び下がる可能性もあります。
もし、短期投資ではなく、長期投資を考えるならば、当面は水素ビジネスに注目しつつも、水素以外のビジネスでしっかり利益をあげていく銘柄を選ぶべきです。上記に挙げた銘柄でいうと、トヨタ自動車、ENEOS HDが投資対象として有望と判断しています。
2021年に世界自動車販売の回復を予想していますので、トヨタは、投資していくと面白いと判断しています。
ENEOSは銅鉱山の経営をやっているので、銅価格上昇でも恩恵を受けます。総合エネルギー企業としてENEOSに長期投資していくのも良いと考えています。
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