本当に金利が上昇すると株価が下落するの?

 投資の教科書ではみんな「金利上昇=株価下落」と書かれています。また、インターネットで検索しても、同様に金利が上昇すると株価が下落する、という説明ばかりです。

 でも、これをうのみにすることが、大きな失敗につながりかねません。

 例えば、2016年7月に1.4%だった米国10年物国債の利回りは、2018年11月には3.2%まで上昇しています。かなりの上昇幅だったといえるでしょう。

 ではこの間、米国株は下落したかといえば、そんなことはありませんでした。NYダウ平均株価も、ナスダック株価指数も、多少の上下はあるものの順調に上昇を続けていたのです。また、日経平均株価も多少の変動はありましたが、この間、同様に上昇しました。

 このように実際は、教科書とは正反対の動きとなることもあります。教科書に書いてあることや、ネットで調べたことをうのみにするのではなく、ご自身で過去の金利と株価を調べて、本当に教科書通りの動きなのか、必ず確認するクセをつけることをお勧めします。