金利が上昇しても株価が上昇しているならば問題なし
もし、2016年7月~2018年11月の金利上昇局面において、教科書に書いてある通りのことを信じてしまったら、おそらく「金利が上昇しているから株を持っているのは危ない!」と思うはずです。そして、株を買わずにいた結果、株価の大きな上昇により利益を得る機会を失ったことになってしまったことになるのです。
金利と株価の関係だけではなく、教科書に書いてあることは決して間違いではありませんが、マーケットにおいては例外的な動き、教科書とは異なる動きが往々にして起きます。そのため、「教科書に書いてあるから」ではなく、教科書に書いてあることと違うことが起きるかもしれない、と常に用心して行動すべきです。
では筆者はどうしているかといえば、このコラムでも散々お伝えしていることですが、「株価のトレンドに従って動く」ことを徹底しています。要は、金利が上昇しようが下落しようが、株価が上昇トレンドになったら買い、上昇トレンドが継続する限り保有を続けるということです。
これを行うだけで、株価が教科書通りの動きにならなくても対応することができます。
次回は、業種ごとに見た金利上昇局面での対応策について、過去の経験則も踏まえてご説明したいと思います。