金利が上昇すると株価が下落する理由
なぜ金利が上昇すると株価が下落するのでしょうか。これにはいくつかの根拠がありますが、代表的なものをご紹介します。
より安全資産へ投資資金が移動するため
まず、金利が低いと債券に投資しても少ない金利しか手に入らないため、債券への投資は控えられ、株式に投資資金が向かいやすくなり、株価が上昇するといわれています。
一方、金利が上昇すると、逆に債券投資への魅力が増すため、値下がりリスクのある株式を売却して債券へ投資する流れができ、株価が下落するのです。
株価の理論値が下がるため
また、株価の理論値を計算するとき、その会社が将来得るであろう利益やキャッシュ・フローを現在価値に割り引いて理論値を出します(割引現在価値)。
金利が上昇すると、利益やキャッシュ・フローは変わらなくても割引率が大きくなるために、株価の理論値が下がります。そのため株価が下落するといわれています。