根気よく改革を進める必要あり
BJPは2014年の選挙で25年ぶりに国民会議派を破り、下院(ローク・サバー)で52%を獲得しました。
しかし上院(ラージヤ・サバー)ではBJPは過半数を取れていません。このためモディ首相が目指している政治改革を進めることは困難でした。
一例として、モディ首相は製造業の誘致を通じ雇用を創出することを約束しました。しかしこれは難航しています。さらに雇用関連法、土地関連法の改正も思うように進んでいません。
これらのアジェンダを前進させるためには、上院におけるBJPの議席数を増やす必要があり、これは長期計画で取り組んでゆく他ありません。
今回の選挙結果は、上院における議席数UPに希望をつなぐ結果だと言えます。
インド経済の近況
インド経済は去年11月に抜き打ち的に実施された高額紙幣の廃止で短期的に混乱しましたが、その混乱はすぐに収束しました。
国際通貨基金は最近発表された第4条協議報告書の中で「インド経済は上手く運営されている」と褒めています。
インドはこのところGDP成長率でコンスタントに中国を上回っています。
インドはかつて慢性的なインフレに悩まされていましたが、物価抑制の面でもかなり成功を収めています。