豪ドル、金利で弱気?

 個人投資家の間で「豪ドル高」見通しが増えています。

 楽天証券が先月実施した相場アンケート調査によると、回答を頂いた個人投資家の約3割が、今月の豪ドル/円は「豪ドル高/円安」に動くと予想しています。一方「豪ドル安/円高」に動くは約2割。

 RBA(豪準備銀行)はこの日(2日)、政策金利を0.1%に据え置き。世界的な傾向となりつつある金利上昇についてRBAは、自国の長期金利上昇を抑えるために「債券購入をさらに調整する考えがある」と声明で伝えています。

 3月2日(火曜)豪ドル/円は82.92円でオープン。RBA(豪準備銀行)政策金利発表後は82.62円まで下げましたが、その後は買い優勢になって83.64円まで反発。終値は83.45円。今年の高値は84.95円。

 米国のFRB(米連邦準備制度理事会)が、米長期金利上昇は「米景気見通しに対する自然な反応」だとして特別な対策を講じるつもりないと繰り返していることとは対照的。金利上昇を「放置」するFRBと「阻止」しようとするRBA。金利テーマのウェイトが高くなるにつれて、中央銀行のスタンスの違いがFXに影響を与えます。そして金利面では豪ドルが米ドルよりも弱気だといえます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成