本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.00

下値メドは105.30


↑上値メド:107.00↓下値メド:105.30

経済も、人間と同じように「コロナ後遺症」が心配

 25日(木曜)のマーケットは、引き続き「ドル安」が加速。
ユーロは1.2243ドル、豪ドルは0.8006ドル、そしてポンドは1.4182ドルまで、それぞれ対ドルで高値を更新。つまりドルが下落しています。NY時間には月末のポジション調整もあってドルが買い戻されていますが、流れが変わったわけではありません。3月もドル安続行の可能性。

 ドル安トレンドのなかでも、ドル/円は例外で「円安/ドル高」。この日のドル/円は105.86円でオープン、東京時間朝につけた105.78円が安値で、NY時間には106.39円まで上昇して今年の高値を更新しています。終値は106.24円。今のマーケットは、ワクチン展開の速度イコール経済回復の速度と考えられているので、経済回復レースに勝つ国の通貨が高くなるとするなら、「円安」はある意味当然かもしれません。

 最近、マーケットで流行りの言葉に「リフレ」があります。リフレとは「デフレ以上、インフレ未満」の状態を指しますが、世界の経済は「リフレ」に向かってどんどん進んでいるといわれています。株高も金利高もそして通貨高もリフレというくくりのなかで説明されるようになってきました。

 しかし、ここから先のリフレ道のりはかなり険しくなる。ワクチン接種率が高まりさらに有効なワクチンが開発される一方で、バイデン政権の景気刺激策は「あまり期待しない」から「かなり期待している」へと、ハードルが数段高くなっています。

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は緩和姿勢を最大限に打ち出していますが、これまで相場の支援材料だった「金利」は、最近の米株式相場の乱高下を誘発しています。

 景気刺激策と緩和政策の・ワクチンの経済効果のほとんどを織り込んだマーケットで、「リフレ」が次のステージに進むためには、よりリアルな結果、すなわち持続的な経済成長が要求される。そうなったとき、FRBは、金融政策の正常化の検討を始めることを認めるしかなくなります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

なぜ、このように悪口が絶えないのか。人々は他人のちょっとした功績でも認めると、自分の品位が下がるように思っている - ゲーテ