スマホレンズ出荷が高水準を維持、カメラモジュールは10-12月期に回復へ
現地 |
銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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02382 |
舜宇光学科技(集団)有限公司 (サニー・オプティカル・テクノロジー) |
127.50 HKD (10/10現在) |
舜宇光学科技のスマートフォン向けレンズセット(HLS)の出荷数は9月に前年同月比66.5%の伸びを示した。前月比ではほぼ横ばい。一方、スマホ用カメラモジュール(HCM)、車載用レンズセット(VLS)の出荷伸び率は一般的な出荷状況のブレにより、9月には伸び率が減速した。BOCIはSOTP(サムオブザパーツ)方式に基づいて設定した同社目標株価を据え置き、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
スマホ用レンズセットの出荷数は9月に前年同月比66.5%増、前月比0.9%増の6260万個。1-9月では前年同期比78%の伸びだった。口径の大きいレンズや超薄型レンズなどのウエートが拡大したことで、製品ミックスのアップグレードが続く形となった。BOCIは市場シェア拡大や設備増強を理由に、10-12月期もレンズセット出荷が好調を維持するとみている。
スマホ用カメラモジュールの出荷数は8月に極端な高水準に達した反動で、9月には明らかに減速した。9月の出荷数は前年同月比5.0%増、前月比16.7%減の2800万個。1-9月では前年同期比29%増加した。BOCIはカメラモジュール出荷が10-12月期に再び上向くと予想。その理由として、中国のスマホメーカーによる需要の堅調を指摘している。
一方、車載レンズセットはやや勢いが後退。9月の出荷数は前年同月比29%増、前月比9.1%減の280万個となった。1-9月では前年同期比46%の伸びだった。
BOCIはレーティング見直しにつながる可能性がある同社の潜在リスク要因として、スマホのデュアルカメラ機能の浸透が予想より緩やかなペースにとどまる可能性を挙げている。