景況感の好転

 最近、景況感の好転を示唆する経済指標の発表が増えています。

 一例として2月17日に発表された小売売上高は予想前月比+0.8%に対し+5.3%と強い数字でした。自動車を除く数字は予想前月比+0.7%に対し+5.9%でした。今回小売売上高が強かった一因は景気刺激策の一環として国民ひとりひとりに600ドルが配られ、それが消費に回ったという特殊要因があります。

 一方生産者物価指数の方も予想前月比+0.5%に対し+1.3%でした。食品・エネルギーを除いた数字は予想+0.2%に対し+1.2%でした。

 鉱工業生産指数は予想前月比+0.6%に対し+0.9%でした。

新型コロナワクチン接種の進捗状況

 米国ではこれまでに5,610万人が新型コロナの注射を受けました。1回目の注射を受けた人は国民の12.2%、2回目の注射を完了した人は4.7%です。1日当り167万回の注射が行われている計算になります。

 新型コロナワクチンの注射は3月に製薬会社の増産の関係で1日当りの注射回数が急増すると見られています。

 また今月の末にはさらに2社の新型コロナワクチンのデータがFDA(米国食品医薬品局)の諮問委員会で討議される予定です。その数日後にそれらも承認されるというのが市場のコンセンサスになっています。