2020年秋に出版した『10万円から始める!割安成長株で2億円』(ダイヤモンド社)という書籍が話題の弐億貯男さんのインタビュー、中編をお届けします。

 弐億さんは、「割安成長株」を購入し、株価が高騰したら売却するという方法で資産を築きました。中編では、その割安成長株投資の詳細を伺いました。

「成長銘柄」をプールしておき、割安になったら購入する

──ここからは、割安成長株投資についてさらに詳しくお伺いします。
 まず、どうやって割安成長株を探すかという点です。単に「株価が安い銘柄」なら、株価をチェックすればいいですが、「本来の実力より株価が安い銘柄」はどうやって探すのでしょうか。

「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」など、割安かどうかを知る指標があるので、難しいことではありません。

 どちらも企業情報などに出ていますが、そのうち僕は「PER」を参考にしています。簡単にいうと、その会社が稼ぎ出した収益に対して株価が安いか高いかを示す数値で、「10倍」「20倍」などと表されます。

──もうかっているのに株価が安い銘柄はいずれ上がるはずだから買っておいて損はない、ということでしょうか。

 はい。収益に対して株価が安いとPERは低くなります。

──PERが低いほど狙い目ということですね。弐億さんはPER何倍以下で購入を検討するのですか。

 僕は15倍以下の銘柄を目安にしています。そこは人にもよると思います。

──なるほど。証券会社のサイトなどにはスクリーニング機能があり、「PER15倍以下」などと入力して簡単に探すことができますよね。

 僕も前はよく使っていました。

──今はあまり使わないのですか。

 最近は「成長性」から入ることが多いです。投資サイトや投資関連のツイッターなどを見ていると、こういう会社が好調だとか、急成長しているとか、いろんな情報を目にします。僕はブログをやっているので、読者から「面白い会社がありますよ」と教えられることもあります。

 そういう情報を入手したら、とりあえず業績を調べてみます。それでよさそうだったら、プールしておくんです。具体的には、ある投資サイトに登録しておきます。それで、PERが15倍以下になったら購入を検討します。

──成長が期待できる会社が見つかったとしても割安とは限らない。だから、とりあえずプールして割安になったら買う、ということでしょうか。

 そういうことです。成長企業ともなればそれなりにPERが高いものです。PER15倍以下の企業なんてゴロゴロ転がっているわけではありません。だから、よさそうな銘柄はプールしておいて、割安になったら購入します。

──今は何社くらい登録されているのですか。

 50社くらいです。

──「予備軍」ですね。

 そうですね。ただし、50社登録しても購入するのはごくわずかです。いつまで経っても割安にならず、一度も買うことなくリストから外すこともよくあります。