バンク・オブ・アメリカ
バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)の第4四半期決算ではEPSが予想38¢に対し40¢、売上高が予想210.6億ドルに対し199.9億ドルでした。売上高成長率は前年比+2.1%でした。
純金利収入は前年比+6%の103億ドルでした。金利の上昇、融資残高が伸びたことが原因です。
非金利収入は-2%の97億ドルでした。
消費者向けバンキングの融資残高は前年比+8%の181億ドルでした。
グローバル・バンキングの融資残高は前年比+6%の191億ドルでした。
市場部門では、セールス&トレーディング収入が28億ドルでした。これは予想より若干低い数字でした。うちDVA(Debit Valuation Adjustment)は1.01億ドルでした。
DVAを除くとセールス&トレーデンングは前年比+11%、うち債券部は+12%、株式部は+7%でした。
総資産利益率(ROA)は0.85%でした。株主資本利益率(ROE)は7.0%、RoTCEは9.9%でした。
バンク・オブ・アメリカの一株当たりブックバリューは+7%の$24.04。
経営陣のコメントとしては「最近の金利上昇は第4四半期の決算に影響を与えるには遅すぎた。しかし2017年第1四半期の純金利収入はかなり増えると見込んでいる」とのことです。
バンク・オブ・アメリカは2017年上半期の自社株買戻しを18億ドル積み増し、43億ドルとします。
ゴールドマン・サックス
ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)の第4四半期決算はEPSが予想$4.80に対し$5.08、売上高が予想78億ドルに対し81.7億ドルでした。
インベストメント・バンキング部門の売上高は前年比-4%の14.9億ドルでした。アドバイザリー売上高は前年比-19%の7.09億ドルでした。引受フィーは+16%の7.77億ドルでした。債券引受が好調でした。
インスティチューショナル・クライアント・サービス部門売上高は+25%の36億ドルでした。うち債券部は+78%の20億ドルでした。なお債券部は去年低調だったので前年比較が容易でした。株式部は-9%の15.9億ドルでした。現物株の執行が低調でした。
インベスティング&レンディング部門は+15%の14.8億ドルでした。純金利収入の増加が寄与しました。
運用部門は+3%の16.1億ドルでした。
株主資本利益率は11.4%でした。
ゴールドマン・サックスのバランスシートは強く、ポジションを取る余力があります。このことはマーケットのボラティリティが上昇し、機関投資家の活動が活発化した際、ゴールドマンが積極的にリスクを取りながらマーケットメーキングすることで収益ならびにマーケットシェアを伸ばすことが出来ることを意味します。