本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.90円
↓下値メドは103.70円
コロナ後のライフスタイルはV字で元に戻るわけではない。経済も平常化には長い時間が必要
5日(金曜)のドル/円は円安継続。ただ指標発表後はやや下げました。この日は105.53円でオープンして欧州時間の朝につけた105.33円が安値、米雇用統計の発表前に高値105.77円まで上昇しました。
米議会上院は、今会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決。バイデン大統領の1.9兆ドル(約200兆円)大型経済対策案の実現に向けてさらに一歩近づいたことで投資家心理が上向いたことが、「リスクオンのドル買い」につながりました。
なお予算案はハリス副大統領の決定票により51対50で可決。バイデン大統領は当初、政治融和の象徴として「超党派」による合意を目指していました。
しかし民主党には、オバマ前大統領時代に金融危機の景気対策が少なすぎると批判を浴び、それが理由のひとつとなってトランプ共和党に政権を明け渡したというトラウマがあります。共和党に譲歩して刺激策が小型になるより、対立してでも大型刺激策の実施を優先することをバイデン大統領は優先しました。
もっともマーケットにとっては、どんな理由だろうが「大きいことはいいことだ」なので、素直に歓迎。米国株式は上昇、米超金利も上昇しています。
リスクオンで105.77円まで上値を伸ばしたドル/円はしかし、米雇用統計発表後はやや失速。欧州時間の安値近辺まで押し戻されて、105.39円でこの週の取引を終えました。終値105円台は3営業日連続。
1月の米雇用統計は意外に良くなかった? 詳細は次ページをご覧ください。
主要指標 終値
今日の一言
日本人は、失敗ということを恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は、最低なのである – 本田宗一郎