本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.40

下値メドは102.55

今夜は「Cheap Thrill」の日

 今日は1月米雇用統計の発表日です。市場予想の中心値は、失業率6.7%、NFP(非農業部門雇用者数)は+5.0万人。ただ、民間機関のADPによる雇用データは、予想4.9万人に対して+17.4万人と予想を大きく上回っています。新規失業保険申請件数も予想より少ない(絶対数はまだ多いですが)。そんなことから、NFPは+20万人を超えるのではとの期待さえ出ています。今回の米雇用統計の詳しい解説は「お父さんと米雇用市場の未来」をご覧ください。

 4日(木曜)のドル/円は円安続行。105.00円でスタートして、安値は東京時間につけた104.92円で、7営業日連続で前日安値より高くなっています。床がこうして毎日せり上がっているのは、それだけ104円台でドルを買いたい気持ちが強かったことを示しています。ドル/円はその後、振り返ることもなく105.57円まで上昇。終値105.55円。終値の105円台は2日連続。

 ユーロはユーロ安。対ドルで節目の1.2000ドルを下に抜け1.1957ドルまで下落したことは、昨年末から続いた上昇の終わりを示しているようです。

 一方、ポンドは急騰。昨日行われた今年最初の会合において、BOE(イングランド銀行)がマイナス金利導入を否定したことがきっかけ。ポンド安の一因だった「BOE利下げ論」はこれで消えました。

 ドルはカーマのように気まぐれで、リスクオフでもリスクオンでも買われるかと思えば、リスクオンで売られることもある。昨夜のドルはリスクオンで買われました。今夜の雇用統計が強ければリスクオン続行となりますが、「リスクオンで売り」へドルの態度がコロッと変わるリスクもあるので注意したい。

 米国ではコロナワクチンをこれまでに少なくとも1回受けた人数が、検査陽性者数の累計を上回りました。ヨーロッパはというと、ワクチン接種では米国に決定的な遅れをとっている。バイデン政権が大型景気刺激策を実施しようとしているのに、ドイツの政治家は、経済回復の前から国の債務ブレーキをめぐって議論を始めた。ユーロが勢いを失ったのは理由があります。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり – 福沢諭吉