facebook twitter
下げ渋りと打診買いの好機は?
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

下げ渋りと打診買いの好機は?

2017/4/17
先週の国内株市場は地政学的リスクへの警戒で軟調な展開が目立ちました。週末4月14日(金)の日経平均終値は18,335円となり、前週末終値(4月7日の18,664円)からは330円近く下げているほか、週末にかけては3営業日連続で年初来安値を更新しています。
facebook twitter メールで送る 印刷

先週の国内株市場は地政学的リスクへの警戒で軟調な展開が目立ちました。週末4月14日(金)の日経平均終値は18,335円となり、前週末終値(4月7日の18,664円)からは330円近く下げているほか、週末にかけては3営業日連続で年初来安値を更新しています。14日(金)はオプション取引、mini先物取引のSQ日だったことも、下げのピッチを早めた要因になったと思われます。

(図1)日経平均(日足)の動き その1(2017年4月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

まずは、いつもの通り上の図1で足元の状況を確認してみます。

3本の移動平均線(5日、25日、75日)が下向きになる中、ローソク足は5日平均線によって上値が抑えられています。冒頭でも触れた通り、年初来安値を連日で更新していますので典型的な下落トレンドの格好です。

ただ、売りの勢いがものすごく強いのかというと、そこは微妙なところです。先週のローソク足は週末14日(金)の大陰線を除き、実体(箱の部分)が短く、下ヒゲが長いものが多くなっています。実体が短いということは、始値と終値の差があまり開かなかったことになり、下ヒゲの長さは安値をつけた後に買い戻されたことを意味します。

つまり、先週は「夜間の海外株市場や為替市場の流れを受けて、国内株市場は一段安でスタートし、ゆらいだ投資家心理を反映しつつ下値を探る場面があるも、引けにかけては多少の買い戻しが入る」という値動きが続いたことが窺えます。結果的に日経平均は大きく下げてはいるのですが、外部要因で水準が下がっている印象が強く、そこにはあまり売りの積極性が感じられません。

また、13日(木)と14日(金)のローソク足の組み合わせですが、13日(木)の陽線を14日(金)の陰線が包み込むような格好になっており、いわゆる「抱き線」になっています。相場の下落局面でこの組み合わせが出現すると、「最後の抱き線」と呼ばれ、底打ち転換となることが多いサインとされています。これは明るい材料です。

ですので、テクニカル分析的には下げ渋りと打診買いを考慮すべきタイミングに来ているのかもしれません。今がその好機かどうかを探ってみます。下の図2は日経平均(日足)の水準感です。

(図2)日経平均(日足)の動き その2(2017年4月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

上の図2は、いわゆるトランプ相場と呼ばれる昨年11月9日からの日経平均の値動きと値幅を示したものです。足元はちょうど上昇幅の「3分の1押し」の水準ですので、下げ渋りを見せてもおかしくはないと言えます。前回も紹介した、最初のトランプ相場の上場が一旦止まってもみ合った昨年11月24日〜12月7日のレンジでもあります(18,222円〜18,746円の範囲)。この水準をキープできれば戻りを試すシナリオの可能性が高まる旨を指摘しましたが、引続きこの見方に変更はなさそうです。

とはいえ、このまま「半値押し」、「3分の2押し」の水準まで下落基調が続いてしまうシナリオも十分残されています。実際に下の図3のボリンジャーバンドでは、バンドの幅が拡大しながらトレンド発生中であることがわかります。

(図3)日経平均(日足)のボリンジャーバンド(2017年4月14日取引終了時点)

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

トレンド発生中のボリンジャーバンドでは、トレンドが発生しているのとは反対のバンドに注目し、このバンドがクイッと方向転換した時に、ひとまずトレンドが止まることが多いとされています。上の図3では+2σ(シグマ)のバンドに注目します。このバンドが方向転換した辺りが足元のトレンドがいったん休憩し、目先の反発局面をねらうのであれば、ここが打診買いを入れるポイントとして意識されることになります。

ただし、この判断方法はトレンドがひとまず止まる目安となるもので、トレンド転換の判断ではありません。再びトレンドが再開すれば、全てのバンドが同じ方向を向く、「バンドウォーク」となって強いトレンドが継続するシナリオが有力になりますので注意が必要です。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

 
世界のリスク
はじめての下落相場
年末高
ラクしてちょい稼
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください下げ渋りと打診買いの好機は?

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

下げ渋りと打診買いの好機は?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
世界のリスク
 
年末高
 
投資ワクワク
 
お宝優待株
 
投資の失敗
 
はじめての下落相場
 
はじめよう株主優待生活
 
人気ブロガー
 
NISAつみたてNISAロールオーバー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。