本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.00

下値メドは103.25

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ハッピー・クリスマス

 12月24日(木曜)、英国とEU(欧州連合)は、FTA(自由貿易交渉)を含むブレグジット後の取り決めついて、ついに合意に至りました。ジョンソン英首相は記者会見を開き、EUから「英国の運命の主導権を取り戻した」と発表。フォン・デア・ライエンEU委員長はビートルズの曲を引用して、合意までは「長く曲がりくねった道だった(The Long And Winding Road)」と述べています。

 英議会は合意案を30日に採決する予定ですが、可決される見通し。これで12月31日を以てブレグジット移行期間は終了し、英国は来年1月1日から関税同盟から脱退することになります。

 ただポンドの反応は鈍い。クリスマスイブで参加者が少ないせいもありますが、合意はすでに90%近く織り込まれていたため、マーケットにとってはサプライズではありませんでした。ポンド/円は。139.63円を安値に合意の正式発表前に141.20まで上昇しましたが、その後は伸び悩み。合意の大ニュースも、 今年の高値142.71円を超えるパワーを持っていませんでした。


 CBT(トルコ中央銀行)は、この日の会合で、政策金利を17%に利上げすることを決定。市場予想の中心値は16.5%だったので、予想以上の利上げを実施したCBTを評価してトルコリラは急上昇。トルコリラ/円は13.47円から13.69円まで急上昇しました。

 CBT(トルコ中銀)は今年の9月と11月に利上げを実施して、政策金利を8.25%から15.00%引き上げています。さらに追加利上げに踏み切った背景には国内物価の上昇があります。トルコの最新の消費者物価によると、食料品は前年比20%以上も高騰しています。利上げが嫌いなトルコのエルドアン大統領も、国民の不満が支持率低下につながることをおそれ、今回は認めるしかなかったようです。

 またCBTは金融政策の正常化に向けて、極端な融資拡大などのインフレ誘因リスクの高い政策を次々廃止しています。利上げを含めたタカ派的政策がトルコリラを支えているといえます。

12月ポンド円データ

 
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

24日のドル/円のNY市場終値は103.62円

 前営業日の終値比+0.07円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

[動画で解説]2021年のドル/円予想、100円割れの可能性は?もあわせてごらんください。