質問!途中で引き出す可能性がある人はどうすれば? 

一美ママ:ノリコ先生、私、一つ質問が!

ノリコ先生:なんでしょう?

一美ママ:うちの子はこの春に4年生になったんですが、周りの子がみんなもう塾に行き始めてて。

曜子ママ:塾?! 早くない?!

一美ママ:ううん。中学受験とか考えるなら4年生から通わなきゃだよ。周りの子が通ってるから、うちの子も行きたいって言い始めてるんだよね。

 

曜子ママ:中学受験するの?

一美ママ:まだ分かんない。でも、もし子供がやる気になって中学受験したいって言い始めたら応援するしかないよね。だとしたら、大きなお金が必要になる学費のピークは、大学受験時の18歳じゃなくなるんだよ。3年後、いや塾の費用なんかを考えたら、なんなら来年がもうピークの始まりっていうか…。

凛ママ:そうなると18歳まで引き出せないのは痛いよね…

一美ママ:そうなんだよ。ノリコ先生、こういう人はどうしたらいいの?

ノリコ先生:そういう事情が考えられる場合は、一美ママ自身が、自分名義で「NISA」の口座を開設してはどうですか? ジュニアNISAと同じく、利益は非課税です。さらに、ジュニアNISAと違って、いつでも引き出せます。ジュニアNISAよりもフレキシブルに使えますよ。

曜子ママ:じゃあ、必要になったらすぐに使えるように、自分名義でNISA口座を開設して資金運用する。それと並行して、子供のためのジュニアNISA口座で余裕資金を運用して将来に備えるっていう方法はどうですか?

ノリコ先生:そういう風に資金分散を考えるのはとてもGOODです! 積み立てやポイント投資など、資金の入れ方も選択肢が多いんです。自分に合った投資方法や商品をきちんと選んで、賢く資金運用してください。きっと、将来大きくなったお子さんに「ママって賢い!」って一目置かれますよ。

凛ママ:確かに! 自分のことを考えていろいろ準備してくれてたんだなと思うとうれしいかも!

曜子ママ:家計重視で、無理しないで始めていけるといいな。

ノリコ先生:最後にもう一つ注意点があります。2016年に始まったジュニアNISAですが、ジュニアNISA口座の投資可能期間は、2023年で終了する、期間限定の制度なんです。

曜子ママ:え、2023年ってあと4年?! けっこうすぐじゃないですか!

ノリコ先生:そうなんです。現在の規定では、ジュニアNISA制度が終了する2023年以降、非課税期間が終了すると、口座開設者本人が20歳になるまで金融商品を保有するための「継続管理勘定」という非課税の勘定に切り替わります。新規の投資を行うことができませんが、お子さんが20歳になるまで非課税で保有することができます。

曜子ママ:2023年の制度終了時点だと息子はまだ12歳なんだけど、どうなっちゃうの?

ノリコ先生:18歳まで非課税であることは変わりません。ただ、2023年で20歳になっている方と、なっていない方では、2023年後の運用方法が異なるので、詳しいことは投資信託協会のホームページで確認してみてください。