7270 SUBARU 東証1部
PER(株価収益率)20.84倍、PBR(株価純資産倍率)0.98倍、配当利回り2.58%
2020年11月4日発表の2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益▲47.7%の1,100.00億円、経常利益▲43.7%の1,170.00億円の減収・減益の見通しです。
チャート(柴田罫線)は、2017年1月5日の5,016円を高値とする下降トレンド(A)の中にあります。この中で2018年12月25日の2,209円まで下げて、ここから緩やかな短期の上昇トレンド(B)を形成。2019年11月6日に3,167円の戻り高値をつけたところで、コロナ相場に入ってきました。
ここから2020年(今年)1月8日の2,630円まで押し目を入れ、2月21日に2,945円まで反発した後、コロナ急落相場に巻き込まれ、3月23日の1,876円、4月6日の1,672円と二点底をつけました。その後、6月8日に2,684円まで上昇して三角保ち合い(C)の形をつくり、煮詰まったところの10月30日の1,899円を安値に反発し、11月10日に2,208円で買い転換となっています。
まだ、下降トレンド(A)にアタマを押さえられており、その理由は同社の業績は急回復ながら、為替が円高方向にあることが理由と言えます。しかし、米国がバイデン次期大統領の体制に移ることによって、ドルが買われるため、7-9月期の経常利益は前年同期の37.5億円から468億円と急拡大しており、通期は同利益を従来予想の870億円から1,170億円に上方修正。現時点では買い転換したものの、アタマを下降ライン(A)に押さえられて、11月30日に短期の売り転換(押し目)が出ており、株価回復には多少時間がかかりそうです。