今日の注目通貨

ドル/円: 予想レンジは 101.90円 から106.90円

 今月発表された11月の米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は24.5万人増加し、失業率は6.7%に低下しました。失業率は、4月の最悪期から8ポイントも低下。年末の失業率は10%台に高止るという悲観論が台頭していたことを考えると、米国の雇用市場はやはり強い。パウエルFRB議長もその点は認めていますが、「今年初めの水準をなお大きく下回っている」と慎重姿勢は維持しています。

 新型コロナで旅行やコンサートにお金を使う機会がなくなったので、その代わりに巣ごもりに家具や高級家電を買う人が多くなっています。「モノ」から「サービス」や「エクスペリエンス」に進化していた消費が、再び「モノ」に戻ってきています。

 移動制限で小売業や外食産業が苦境に陥っているのは事実ですが、それらの業種が消滅したわけではありません。実店舗からオンラインショッピングへの構造変化など、これまでとは違う商品を違う方法で売っているのです。

 労働移動に伴って発生する一時的、過渡的な失業は「摩擦的失業」といわれます。 摩擦的失業は、各企業の求める労働者の知識・技能と個々の労働者のもつ知識・技能とのミスマッチなどに起因します。新型コロナによって、仕事の「構造変化」が加速するなかで、この摩擦的失業が発生しています。そして仕事の構造変化というのが、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)です。オンラインで販売する能力がない労働者が摩擦的失業者となり、DXについていけない企業が倒産するというのが、今の経済です。


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。