本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは104.40円
↓下値メドは102.60円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ドル/円、徐々に沈下中
FOMC(米連邦市場委員会)は、2020年最後最後の会合において、政策の現状維持を決定しました。政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を0.00%から0.25%に据え置き。少なくとも2023年まで利上げはありません。
会合後の記者会見でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、米景気の先行きに対して強い懸念を示しました。しかし、新しい緩和政策の発表はなし。マーケット関係者が予想していたFRB(米連邦準備制度理事会)の債券購入の満期延長もなく、やや失望的な結果となりました。しかし、この現状維持は、「中央銀行としてFRBはできることは全てした。ここから先は政府(財政)任せるしかない」というメッセージでもあります。
その政府の仕事である景気対策ですが、今週末にも米議会で成立するとの期待が強まっています。また来週にクリスマスを控えたマーケットで、ブレグジット通商交渉の楽観ムードが広がり、ポンドは1.3554ドルまで上昇、ユーロも1.2212ドルまでと、共にドルに対して2018年以来の高値をつけています。
この日のドル/円は103.66円でオープン。欧州時間に103.26円まで下げましたが、11月安値103.18円の手前で止まっています。FOMC後は103.92円まで一瞬反発したものの、フォローがなく終値は103.42円。終値ベースでは5営業日続落(円高)となっています。
ポンドやユーロ、そして豪ドルやNZドルが軒並み今年の対ドル高値を更新する状況で、ドル/円も今年の円の高値101.17円に徐々に接近しています。
![](/mwimgs/7/8/-/img_785163f3e6ec6ed41011cb1076ea3c83108056.jpg)
![](/mwimgs/0/2/-/img_02aacc671d66b7c8bdcaf3131e2b048b112167.jpg)
![](/mwimgs/7/5/-/img_7560a9bf1bf091d9d589da79d536643c114962.jpg)
主要指標 終値
![](/mwimgs/9/0/-/img_90b4220fa8be80c0c68f3eb7700a185852213.jpg)
16日のドル/円のNY市場終値は103.42円
前営業日の終値比▲0.22円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の注目通貨
ドル/円: 予想レンジは 101.90円 から106.90円
今月発表された11月の米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は24.5万人増加し、失業率は6.7%に低下しました。失業率は、4月の最悪期から8ポイントも低下。年末の失業率は10%台に高止るという悲観論が台頭していたことを考えると、米国の雇用市場はやはり強い。パウエルFRB議長もその点は認めていますが、「今年初めの水準をなお大きく下回っている」と慎重姿勢は維持しています。
新型コロナで旅行やコンサートにお金を使う機会がなくなったので、その代わりに巣ごもりに家具や高級家電を買う人が多くなっています。「モノ」から「サービス」や「エクスペリエンス」に進化していた消費が、再び「モノ」に戻ってきています。
移動制限で小売業や外食産業が苦境に陥っているのは事実ですが、それらの業種が消滅したわけではありません。実店舗からオンラインショッピングへの構造変化など、これまでとは違う商品を違う方法で売っているのです。
労働移動に伴って発生する一時的、過渡的な失業は「摩擦的失業」といわれます。 摩擦的失業は、各企業の求める労働者の知識・技能と個々の労働者のもつ知識・技能とのミスマッチなどに起因します。新型コロナによって、仕事の「構造変化」が加速するなかで、この摩擦的失業が発生しています。そして仕事の構造変化というのが、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)です。オンラインで販売する能力がない労働者が摩擦的失業者となり、DXについていけない企業が倒産するというのが、今の経済です。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。