本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.52

下値メドは103.00

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

12月のドル/円は、上がりますか?それとも下がりますか?

 楽天証券が個人投資家の方を対象に実施した相場見通しアンケートによると、12月のドル/円が「103.00円よりも円高」になるという予想は全体の48%を占めました。反対に「105.50円より円安」の予想は21%にとどまりました。残り31%は「動かない」で、103.00円から105.50円のレンジは超えないと考えているようです。

 では、実際の相場はどうなっているかというと、大方の予想通りドル/円は、徐々にですがドル安/円高に動いています。15日(火曜)のドル/円は、東京時間につけた104.15円を高値にして下げ始め、NY市場終了前に103.61円まで円高。終値は103.64円でした。終値が104円より円高だったのは、12月3日以来。個人投資家の約半数が期待する102円台まではまだ少し距離がありますが、105円台復帰はさらに遠くなったイメージ。105円台は1カ月前の11月16日以来お目にかかっていません。

 今夜(日本時間では明日早朝)は今年最後のイベントが控えています。FOMC(米連邦公開市場委員会)が今年最後の会合を終え、パウエルFRB議長が会見を開きます。

 FOMCが新しい緩和策を出すのではという期待があります。しかしワクチン接種開始や米政権交代など、環境も前回のFOMC会合から大きく変わっています。今月発表された米失業率が6.7%まで低下したことにくわえて、平均労働賃金が前年比4.4%上昇したことを見たFOMCが、債券買い入れの満期延長などの追加緩和策を講じることは難しくなったとの見方も増えています。実際、緩和政策はもう十分やり尽くした、むしろ緩和縮小の準備をはじめるべきとの意見もFOMCメンバーの一部から出ているようです。

 FOMCが今年最後のイベントといいましたが、それは予定された経済行事に限っての話。英国とEU(欧州連合)のブレグジット交渉、さらに米議会での景気刺激策の成立など、今年はまだまだ大きなイベントが残っています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

15日のドル/円のNY市場終値は103.64円

 前営業日の終値比▲0.38円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。