今日の注目通貨

ユーロ/円

 なぜユーロは買われるのか?欧州復興基金の設立によって、ギリシャやスペインなど周辺国の破綻リスクが格段に低くなり、欧州に対してより安心して投資できる状況になったことがあります。欧州経済は、米国経済に比べて出遅れていた分だけポテンシャルがある、ということで今年の夏にはユーロブームが起きました。新型コロナ感染の再拡大で一度は勢いが止まったのですが、 ワクチン配布にメドが立ちそうなことで、今年2度目のユーロブームが起きているのです。

 しかし、明るい材料ばかりではありません。ヨーロッパでは、パリやロンドンなどの主要都市が次々とロックダウンに追い込まれています。ドイツのメルケル首相は、リゾートスキー場の閉鎖、レストランやホテルの営業停止や5人以上の集会禁止を禁止。さらに12月24日のクリスマスイブから来年1月10日までの移動制限を検討しています。中央銀行(ECB)がいくら緩和政策を打ち出したところで、制限された経済を刺激することはできない。金利をいくら下げても、「前向きの資金需要」は発生しません。

 英国では、Go To Eatのキャンペーンで感染者が激増してしまったことをジョンソン首相が認めています。いずれにしても、時短営業などを要請しながらのGo To的景気対策の効果が低いことは明らかです。昨日の英国が明日の日本にならないことを願っています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成


[動画で解説]ドル安の動き強まる。12月のドル/円はどこまで下がる?もあわせてご覧ください。 


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。