★今回の記事『2万6,000円台の日経平均、まだ上がる?もう天井?株価と業績の関係は?』のオンライン解説を、12月19日(土)17:00~17:30に行います(参加費無料)。
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現在の利益水準は、低水準?高水準?

 日経平均株価は2018年以来、上値を抑えられていた2万4,000円台を抜け、足もとでは2万6,000円台の動きとなっています。

 企業業績とは関係なく、日本銀行のETF(上場投資信託)買いや世界的な大規模金融緩和による需給相場で株価が押し上げられていると見られ、本分析においては割高に偏る形にもなっていますが、企業業績は重要なファクターであることには変わりないので、株価と業績の関係について引き続き定点観測をしていきたいと思います。

 まずは、日経平均と、日経平均を構成する銘柄の業績動向(予想EPS[1株あたり利益])の推移を見てみましょう。

日経平均株価と予想EPSの推移(1)(2013年1月1日~2020年12月4日)

出所:マネーブレインが独自分析により作成

チェック(1):現在の利益水準は、大不況後の低水準?好景気の高水準? 

→中立

 9月中間決算銘柄の決算発表が一巡し、アナリストの業績見通しは全体として上方修正され、予想EPSの水準は上がってきています。

 このグラフにおいて重要視している来期・再来期調整予想EPSは、2015年、2016年の水準まで落ち込むことなく比較的高い状態を保っていること、一方で大きく利益水準が上がっているわけではないことから、中立と判断します。

チェック(2):来期・再来期調整予想EPSは上向き?下向き?

→上向き

 9月までは横ばいでしたが、10月以降は上向きとなっています。