リスクプレミアムの動向は?

 リスクプレミアムとは、リスクのある資産の期待収益率から無リスク資産の収益率を引いた差のことで、ここでは、日経平均株価の期待収益率から10年国債利回りを引いた値について見ていきます。

日経平均株価とリスクプレミアムの推移(2016年1月1日~2020年12月4日)

出所:マネーブレインが独自分析により作成

チェック(6):60週平均からみて上方?下方?その乖離(かいり)度合いは?

→下方に乖離

 リスクプレミアムは、来期・再来期調整予想EPSの値を使って計算し、割安・割高の基準となる値は、60週移動平均を用いています。「60週移動平均線よりも、上に乖離すればするほど割安、下に乖離すればするほど割高」という見方をしていきます。

 日銀のETF買い、世界的な金融緩和が影響していると見られ、リスクプレミアムは低下してきています。12月4日時点の水準は60週移動平均線を下方に乖離した状態となっています。