今週の予想

週末にメジャーSQ。上昇しても2万7,000円水準でのもみ合いとなる場合も

 日経平均株価は先週、5日連続の上昇となりました。

 米国株式は先週末も、11月雇用統計の結果が予想を大きく下回ることになったことで、追加の経済対策の成立が早期に実現する可能性が高まりました。そのため、主要3指標そろって最高値更新となり、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)日経先物も+80円の2万6,860円で引けました。

 この流れから見ると今週、日経平均は早くにも2万7,000円台乗せの確率は高まってきました。ただし、週末の11月(金)には、メジャーSQ(特別清算指数)を控えて、インデックスなど指数に絡んだ売買に左右される展開となります。

 日経平均は、5日移動平均線がサポート(先週末は一時切りましたが、すぐに回復)する強い上昇トレンドに変化は今のところありません。ただ、これまで2万6,800円台では上値が抑えられていますので、ここを突破すると2万7,000円台へとなりそうです。

 新型コロナウイルスワクチンのニュースが日米市場に影響を与えており、一喜一憂する流れは続きそうです。また、メジャーSQに向けてはロールオーバーの商いが中心となり、国内外の投資家が大きく上値を取りにいくような動きにはなりにくく、また、来週には15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)や、日本銀行金融政策決定会合もあることから手控えムードにもなりやすいと言えます。