テンバガーを狙える銘柄探しの注目ポイント
──ところで、すぽさんは中長期投資というスタイルを取っていますよね。中長期とは具体的にはどれくらいを指すのですか。
ざっくり言えば3年から5年くらいです。3年から5年で2倍になるのを目指すというのが基本スタイルです。
──逆に言えば3年から5年で2倍になりそうな銘柄を購入する?
そういうことです。
──10年先のことまでは考えない?
それはないですね。もちろん10年後5倍になり、20年後10倍になればそれに越したことはありません。実際、運がよければそういうこともあるでしょう。でも、10年後、20年後となると、市況も含めて予測するのは困難ですよね。いまは盤石と思えるようなビジネスでも、10年経てば時代遅れのシロモノになっている可能性もあります。そういう意味では10年、20年先を見据えて投資するのは考えにくいですね。
──一方で、短期間で5倍、10倍になる銘柄もあるじゃないですか。すぽさんは2倍を目指すとのことですが、5倍、10倍になればもっとうれしいわけで、そういう銘柄を見つける術はありませんか。
それは僕も知りたいですね(笑)。
──そうですよね(笑)。
ただし、どういう場合に大化けするか、ある種の傾向はあるかもしれません。
──たとえば?
一つはもともと利益率が低かった企業が、利益率の高いヒット商品を生み出して急成長するパターンです。それによって営業利益が1%から10%に跳ね上がれば、株価も10倍になったりします。少し前だと、日本ライフラインという会社がそうでした。もともと商社だったのですが、自社製品を開発して大ヒットし、株価が急騰しました。あと、美容健康機器や電子機器の製造販売を手掛けるヤーマンという会社もこれに当てはまります。特にヒット商品もなく、長い間株価も低迷していたのですが、2~3年前美顔器が爆発的に売れ、一気に値上がりしました。
──なるほど。
あと、飲食チェーンや小売りチェーンにもわりとよく見られます。チェーン展開している企業の場合、一気に多店舗化を進める時期があります。当然、店が増えれば売り上げが急増しますから、その時期にぐんと株価が上がることが多いんです。最近だと「ペッパーランチ」や「いきなりステーキ」を展開するペッパーフードサービスや、「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスなどが有名です。
──前者の場合、ヒット商品を出しても一発で終わってしまったら株価は下落するでしょうし、後者の場合も出店ペースに人材の育成が追いつかず業績悪化を招くなんてことがよくありますよね。
そう、だからこの手の銘柄はどのタイミングで手放すかが重要になります。これはまあ、どんな銘柄でも難しいわけですが。
──では、次回は売りのタイミングからお伺いします。
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