本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは105.24

下値メドは103.64

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル安、円安

 12月に入ってユーロは大躍進。ユーロ/ドルは11月30日に重要テクニカル水準の1.20ドルを上に抜けてからも勢いは止まらず、この日は1.2118ドルまで上値を伸ばし2018年4月30日以来の高値をつけました。2018年の高値は1.2555ドル。ユーロ/円も126.55円まで上昇。次の目標は127.07円。

 なぜ、ユーロは買われるのか?欧州復興基金の設立によって、ギリシャやスペインなど周辺国の破綻リスクが格段に低くなり、欧州に対してより安心して投資できる状況になったことがあります。欧州経済は、米国経済に比べて出遅れていた分だけポテンシャルがある、ということで今年の夏にはユーロブームが起きました。新型コロナ感染の再拡大で一度は勢いが止まったのですが、 ワクチン配布にメドが立ちそうなことで、今年2度目のユーロブームが起きているわけです。

 この日のドル/円は104.22円から104.75円のレンジ。やや円安に推移しましたが、強い方向感が出ないまま終了。

 ユーロ高はこのまま続くか?今日の注目通貨をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

今朝の天気「くもり」

 2日のドル/円のNY市場終値は104.41円。
 前営業日の終値比+0.09円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の注目通貨

ユーロ:

 ヨーロッパでは、パリやロンドンなどの主要都市が次々とロックダウンに追い込まれています。ドイツのメルケル首相はレストランやホテルの閉鎖や5人以上の集会禁止を来年1月10日まで延長することを決定しました。またこの冬のリゾートスキー場の閉鎖も検討しています。

 英国では、Go To Eatのキャンペーンで感染者が激増してしまったことをジョンソン英首相が認めています。昨日の英国が明日の日本にならないことを願います。いずれにしても、時短営業などを要請しながらのGo To的景気対策の効果が低いことは、欧州の前例からも明らかです。

 全米では大統領選挙の期間中は集会が開かれていました。感謝祭の米空港は今年3月以来の混雑だったといわれています。新型コロナ感染がさらに深刻になる可能性は考えておく必要があるでしょう。

 失業率とコロナ感染率の間には負の相乗効果があります。雇用市場が今後も拡大し続けると楽観できる状況ではありません。ワクチンの配布のメドが立ったので、来年下半期からは、経済も雇用も元通りになる期待も高まっています。とはいえ、ウイルスが変異しなければという条件付きです。インフルエンザは毎年流行しているのに、コロナウイルスは一度のワクチンで安全と言う根拠はないように思えます(専門家ではないのでわかりませんが)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。