本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは105.14

下値メドは103.41

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

今年はあと3週間

 11月30日(水曜)のドル/円は方向に迷い、104円を中心に上下に神経質な動きとなりました。東京時間に103.84円まで下げたのはバイデン氏が犬と遊んでいて足を骨折したから、ではありませんが、日経平均株価が大きく下げたことでマーケットは慎重になりました。ただ104円以下にはしっかりとした買い需要があるようで、海外時間からは買いが優勢になりNY時間遅くに104.41円をつけました。

 全般的なドル安相場が続いてきましたが、この日は月末でもあり買い戻しが優勢。11月はファイザー社が開発したコロナワクチンの有効性判定のニュースや米大統領選挙などの材料で盛り上がりました。株式市場にとって熱狂の11月が終わり、マーケットは、今週金曜日の米国の雇用統計に向けて警戒感を抱いて12月の取引をスタートしています。

 ドル安の流れのなかでユーロ/ドルはこの日、ほぼ3カ月ぶりとなる1.20ドル台まで上昇しましたが、達成感もあってその後は失速。ユーロ/円の高値は125.13円まで。その後124.35円まで大きく下げました。125円台は10月から何度も上抜けに失敗しています。ユーロ/ドル1.20ドルとユーロ/円125円。この水準をクリアできたら、一段上が期待できそうです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

30日のドル/円のNY市場終値は104.35円

 前営業日の終値比+0.23円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の注目通貨

ドル/円、ユーロ/円:

 米大統領選挙の後はクリスマス。ワクチンのニュースもあって、先行きが明るくなったような雰囲気になりましたが、現実はまだ厳しいです。感謝祭後のブラックフライデーでオンライン売り上げは伸びました。それでもなお、実店舗売り上げ落ち込みをカバーできなかったようです。

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、企業倒産を心配しています。会社がなくなれば、仕事も永遠になくなるからです。サンフランシスコでは会社倒産リスクが前回金融危機のピーク時に並んだだけではなく、負債額は当時の倍に膨張しているとの報告があります。経済不況も問題ですが、その結果発生する金融危機のおそれも無視できない。

 FRBは限りない緩和政策によって企業を支援しています。もはや中央銀行としてできることは全てしたといってよいでしょう。しかしFRBは流動性を増やせても、仕事を増やすことはできないのです。財政政策の助けが必要不可欠です。米景気対策の行方が今月のマーケットの材料になるでしょう。


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。