1:運用成績は(直近1年・3年以上)を見た方がよい

解答:3年以上

 まず、長期投資に貢献する投資テーマの選び方で重要なのは、短期の相場変動に左右されにくい、産業構造の変化が期待できる「成長産業型」のテーマを選ぶことです。

 最大のポイントは、「そのテーマ、または産業そのものが、目覚ましい技術革新によって、今後の人々の生活や産業構造を変える存在になりうるか」という点です。基本的に、一度進んだ技術が後退することは考えにくく、こうした成長産業は、長い目で見れば大きな成長の余地が残されています。一時的に株式市場の調整局面を経験したとしても、産業全体の成長余地が大きければ再び上昇軌道に乗るのも早いのです。

 こうした投資テーマが産業構造や社会構造に影響を及ぼすまでには、相応の時間がかかります。新たに設定されたテーマ型ファンドの基準価額が、半年や1年で10~20%上昇したからといって、テーマそのものの盤石さや持続可能性を意味するわけではありません。むしろ、たまたまタイミングが良かっただけだと思った方がよいでしょう。投資テーマは株式市場において、時に一過性のブームに終わってしまうこともあります。このため、テーマ型ファンドもやはり、最低でも2~3年程度の運用実績があるものから選ぶことをおすすめします。