ブームを起こしてきたテーマ型ファンド。批判もあるが…

 特定の業種やテーマに沿った銘柄を組み入れる投資信託は、一般的に「テーマ型」と呼ばれます。これまで日本の投資信託市場でも、IT、資源、環境と、数々のテーマ型ファンドが設定され、都度ブームを巻き起こしてきました。しかし、テーマ型は相対的にコストが高く、また、テーマそのものが株式市場で一過性のブームに終わった例も少なくなく、多くのファンドに対して厳しい目が向けられてきたことも事実です。

 果たしてテーマ型ファンドは、「悪い商品」なのでしょうか。

 筆者はそうは思いません。テーマ型の投資自体は、株式取引でも一般的な投資手法です。市場平均(インデックス)よりも高いリターンを狙いたいなら、むしろテーマ型の投資は有効です。それなのに、テーマ型ファンドのハードルが高くなってしまうのは、1年程度の短期間で結果を出そうとするあまり、値動きに翻弄(ほんろう)された「タイミング投資」になってしまうからだと思われます。

 ここからは、テーマ型ファンドで失敗しないためのポイントについて見ていきます。では、早速ですが、クイズです。

クイズ長期投資に貢献する、優良なテーマ型ファンドを見極める際に重要なポイントを挙げた次の3つの文章中の、カッコ内のどちらか正しいと思う方に〇を付けてください。
  1. 運用成績は(直近1年・3年以上)を見た方がよい
  2. 信託報酬の水準は(最初・最後)に確認した方がよい
  3. 具体的な組み入れ銘柄は(確認した方がよい・確認しなくてもよい)