原油相場。厳しい状況が続いているが、株価が反発すれば、40ドル回復も見えるか

 原油相場はこの1週間で10%を超える下落となりました。複数の下落要因が重なったことが、大幅下落の要因と考えています。

(1)コロナ関連(株安起因)
・欧州での感染拡大を受けた一部の地域でのロックダウンの再開
・いくつかのワクチン開発がとん挫する懸念

(2)OPEC(石油輸出国機構)プラス関連
・OPECプラスの減産規模縮小観測
・リビアの生産回復

(3)米大統領選挙関連
・米国のクリーンエネルギー台頭の兆し
・イラン核合意復帰でイランの原油生産が回復する見方

 原油相場反発のカギは、米国の追加経済対策、米中関係などで、市場が好感する材料が出るかどうか、それにより、主要株価指数が反発するかどうかだと考えます。目先はまだ厳しい状況が続く可能性がありますが、各国の主要株価指数が同時に反発色を強めれば、景気回復・消費回復期待が高まり、40ドルを回復する可能性があると、考えています。

図:NY原油先物 単位:ドル/バレル

出所:マーケットスピードⅡより筆者抜粋

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)