テーマ型ETFを利用するメリットは大きくなる
また、米国がファーウェイを締め上げることに加えて、リモートワークが増えている社会構造変化の影響を考えると、タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)、ASMLホールディング(ASML)、レーザーテック(6920)などの半導体関連も強いでしょう。社会全般でインターネットの利用が増加すると、その分、知識が少ないユーザーも増えるため、ネット犯罪が増加することが予想されます。今後ますますサイバーセキュリティーの必要性は高まっていくため、ETFMG・プライム・サイバー・セキュリティー・ETF(HACK)、ネットインフラのキャパシティーのことを考えると、グローバルX クラウド・コンピューティング ETF(CLOU)も今後需要が高まってくるでしょう。これらの企業には高成長であるものの赤字が多いこと、どの企業が勝ち残るか分かりにくいため、テーマ型ETF(上場投資信託)を利用するメリットが大きくなります。
GAFAは今後も市場をけん引できるか?
GAFAはバイデン氏が大統領選に勝った場合、独禁法で叩かれる可能性があります。競合の小さな会社を次々買っては、自分の会社に取り込む方法を取り、格差社会で独り勝ちしている状況は叩かれやすく、憎まれる対象になっています。トランプ氏も風当たりは強いのですが、バイデン氏ならもっと激しい風当たりとなることが予想され、今の段階では買い進みにくいところです。
金投資は安心感がある
一方、超金融緩和でお金の価値が下がることに加えて、米・中露対立で中国政府やロシア政府が外貨準備として米国債を買いたくないという流れがあります。そのため、数年タームで純金を積み立てていくのは、引き続き安心感がある投資と考えています。短期投資に用いる場合に投資コストを下げるなら、米国上場の金ETFであるSPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)がいいでしょう。