TOPIX週足チャートは弱めの状況、上値が抑制されやすい
最後に、日本株の週足チャートも見ていきます。今回は決算シーズンですので、TOPIX(東証株価指数)でチェックします。
■(図3)TOPIX(週足)とMACD(2020年10月30日取引終了時点)
週足のTOPIXチャートでのポイントは3つあります。
まずは、上値抵抗ラインです。2018年1月下旬を起点として、戻り高値である2019年10月と2020年2月を結んだラインです。TOPIXが中期的に上昇基調を強めるにはこの2本の線を上抜けていく必要があります。
次は移動平均線との絡みです。先週の大きな陰線によって、13週・26週・52週の3本の移動平均線を下抜けしつつある状況です。2本もしくは3本の移動平均線を一気に下抜ける形は、抜けた方向へ株価が向かいやすくなるため、注意が必要です。
そして、3つめは下段のMACDです。こちらも先週末にMACDがシグナルを微妙に下抜けしており、トレンドの転換が意識される状況です。
したがって、週足チャート全体では弱めの状況と言えるため、今週に株価が反発したとしても、上値が抑制されやすく、短期的にとどまる可能性が高いため、深追いには気をつけておいた方が良いかもしれません。