選挙人団によって勝敗が決定

 米国の大統領選挙では選挙人団(Electoral vote)と呼ばれるポイント数を足し上げ、その合計を競うことで勝者を決定します。

 人口の多いカリフォルニア州(55ポイント)、テキサス州(38ポイント)、フロリダ州(29ポイント)、ニューヨーク州(29ポイント)などの配分が大きくなっています。総ポイント数は538です。当選に必要なポイント数は270です。

 現時点ではバイデン氏は226ポイントを獲得することが確実視されており、トランプ氏は125ポイントを獲得するだろうと言われています。問題は激戦州と呼ばれる13の州の187ポイントがどちらに流れるかです。2016年の選挙ではその大半がトランプ氏に流れました。

 この激戦州の中でも最も重要なのがフロリダ州です。もしトランプ氏がフロリダ州で負けたら、他の州でどれだけ頑張っても挽回は困難だと言われています。

 トランプ氏がフロリダで勝った場合、次にトランプ氏にとって必要なことはオハイオ州(18)とウィスコンシン州(10)でも勝利することです。これらの3州をトランプ氏が制すればトランプ氏勝利の道が開かれると思います。

 その意味でも、フロリダ州の郵便投票の開票が早い段階で完了する見込みであることは、不透明感の払しょくという観点からは心強いです。