税金でも「ポイ活」ができる

――ポイントが大きく手に入るのはどんな場面ですか。​

 税金です。税金は、大きく分けて国税と地方税があります。会社員の方は、給与天引きなのであまり意識していないかもしれません。個人事業主の人や、経営者なら、最近は、所得税などの国税がカード決済可能となりました。これは大きいです。法人であれば法人税、源泉所得税や消費税も払えます。あまり回数はないかもしれませんが、相続税や贈与税もOKです。

 さらに、東京都は自動車税や固定資産税、個人事業税をカード決済できます。地方自治体分は、カード決済可能かどうかは自治体ごとに違うので、確認が必要です。自分で税金を払うときは必ずチェックしてみてください。

 また、会社を経営されている方は、税金の支払い額が大きいので、ポイントが大きく貯まるチャンスです。

 国民年金もカード決済可能な自治体も。一度の問い合わせで、多くのポイントが貯まることになるかもしれません。問い合わせてみてはいかがでしょうか?

 一例を上げると、東京都在住でファミリーカーに乗っていて(自動車税)、自宅マンション住まい(固定資産税)、結婚していて妻と2人暮らしの個人事業主のデザイナーさん(個人事業税・税率5%、売り上げ600万円、国民年金2人分と仮定)ですと、約60万円のカード決済が可能です。カードの還元率が年1%だとすると、1年で約6,000円分のポイントがもらえますね。豪華なお取り寄せや、外食1回分をポイントで楽々まかなえます!

※60万円の内訳は以下の通りです。
自動車税:排気量1.5L、34,500円
固定資産税:120,000円
個人事業税:37,500円
国民年金2人分:393,840円
トータル:585,840円

――税金もクレジットカードで払えるんですね。注意点はありますか?

 クレジットカード決済では、納税側に手数料がかかる場合があります。国税は、納付税額1円~10,000円に決済手数料が82円(税込)かかります。支払額に対して0.82%なので、還元率が1%以上あるカードで決済すればお得です。決済手数料は、経費になります。

 自治体も、例えば東京都は10,000円以下の税額で78円(税込)かかるので、やはり1%以上あるカードを使いたいですね。決済手数料は、「経費」になります。

――ポイント的には、税額1円~10,000円に決済手数料が82円かかると、1%のポイントが0.18%になって、悲しいのですが…。

 納税だけでは、あまりお得感がないかもしれません。ところが、年間利用額のカウントの際などには、金額が大きい税額は、“インパクト大”ですよ。「1年間の利用額100万円以上の場合は、プラス1%という特典」があるカードもありますので、一度サービスを調べてみてください。やる気が湧き出るかもしれません。

後編は、「ポイントの選び方・使い方」。ポイント達人の「ポイント運用・ポイント投資」術をお見せします!>>

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