ポイントは、ちょっとした工夫で貯めることができます。
中編の今回は、ポイント達人の菊地さんに「お得なポイントの貯め方」をお聞きしました。もしかしたら、あなたの貯め方は“もったいない”かもしれません。
前編:最新ポイント事情&消費税増税対策を見る>>
カンタン・お得なポイントの貯め方
「基本のポイ活」クレジットカードを使う
――これからポイントを貯めようと思う人はどうしたらいいでしょうか。
クレジットカードのポイントを貯める肝は「自動で貯まる仕組み」。電気・ガス・水道などの公共料金や、携帯電話やインターネット回線もクレジットカード決済にすればポイントが貯まります。
例えば、幼稚園のお子さんのいるAさんは3人家族で、8月の支払いが以下の通りだったとします。
電気代:7,000円
ガス代:4,500円
水道代:4,000円
携帯電話代(2台で):1万8,000円
インターネット回線:4,000円
合計 3万7,500円
1年間で45万円以上の支出を還元率1%のカード決済にすれば、「4,500ポイント」ゲット! クレジットカードだけで、4,500ポイント得られるなら、お得ですよね。
スマホ決済や電子マネーもクレジットカードと結びつけましょう。組み合わせで還元率もあがります。
最大限のお得が手に入る「ポイ活」
ポイントサイトを経由する
――ほかに、カンタンにポイントが手に入る方法がありますか?
ポイントサイトやポイントモールと呼ばれるサイトを使ってみてください。ポイントが貯まる、お得なポイントサイトは、カード決済をする前に、ウェブサイトを経由するだけでポイントが何倍も貯まるというもの。具体的には、ハピタスやげん玉、Gポイントなどがあります。ポイント発行している企業の場合は楽天のRebatesやJALマイレージモール、三井住友カードのポイントUPモールなどがあります。
旅行のチケットを取る、ネットで買物をする前にポイントサイトをいくつか確認し、経由して買い物をすれば、ポイントが普段の数倍手に入る場合が多いようです。一度気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。
ポイントサイトは広告やアンケートから収入を得ているので、初期設定の手間はありますが、しっかりポイントが貯まります。
ただ、サイトのプライバシーポリシー等を確認してください。「許可なく一切のデータは出しません」というサイトから、「グループ会社で情報共有」までさまざまな規約があります。心配な場合はチェックしてみましょう。
お金を要求されるサイトや企業情報が公開されていないサイトは、怪しい可能性があるので、登録の見送りをおすすめします。
ポイント疲れに注意!
――ポイントを貯めようとすると、いろいろな方法があるんですね。
よく「クレジットカードは何枚持っていればいいですか?」と聞かれますが、最初に自分のできる範囲を見極めることが大切です。ポイントは、期間が決まっている場合が多いので、管理できることも必要です。「オマケ」として気軽に取り組んでください。あまり熱心に取り組み過ぎて気分的に疲れないようにしましょう。
――キャンペーンを後で気づくと、がっくりします。
「あ、取り逃した……」、そんなことは気にしない。次のチャンスを掴めばよい、です。チャンスはまた、いくらでもきます。
コツコツポイントを貯める!
――ほかにどんなことで貯められますか?
セブンイレブンのnanaco は、ペットボトルの回収で、5本持って行くと1ポイントくれます。
アプリで1ポイントもらう、ポイントサイトを使った検索でまた1ポイントゲット。たった1ポイントですが、日常生活に馴染むものは取り組むといいと思います。知らぬうちに貯まります。
ポイントは「貯める」?「使う」?
――ポイントは、“使う派”と“貯める派”がいます。どちらがオススメですか?
貯めておくメリットは特にありません。銀行預金であれば、貯めておけば少ないながらも利子がつきます。ところが、ポイントはお金ではないので利子はつかないですね。使う時に初めて1ポイント=1円などの効力を発揮するので、オススメは“どんどん使う!”ことです。
――利用期限になって失効してしまったことがあります。
ポイントと現金との最大の違いが「失効」です。“貯めて使いたい派”も多いかと思いますが、ポイントの3割から4割は失効すると言われています。1万ポイント貯めてから使っても、1,000ポイントを10回使っても、同じ1万ポイントなのです! せっかく貯めておいたのに、失効してしまってはもったいないですね。失効する前にどんどん使って、お得に使いましょう。
また、現金と違って、運営会社の都合でポイント還元率が変わる、なんてことは普通にあります。「今、自分にベストな方法」で貯めて、使って、役立ててください。
税金でも「ポイ活」ができる
――ポイントが大きく手に入るのはどんな場面ですか。
税金です。税金は、大きく分けて国税と地方税があります。会社員の方は、給与天引きなのであまり意識していないかもしれません。個人事業主の人や、経営者なら、最近は、所得税などの国税がカード決済可能となりました。これは大きいです。法人であれば法人税、源泉所得税や消費税も払えます。あまり回数はないかもしれませんが、相続税や贈与税もOKです。
さらに、東京都は自動車税や固定資産税、個人事業税をカード決済できます。地方自治体分は、カード決済可能かどうかは自治体ごとに違うので、確認が必要です。自分で税金を払うときは必ずチェックしてみてください。
また、会社を経営されている方は、税金の支払い額が大きいので、ポイントが大きく貯まるチャンスです。
国民年金もカード決済可能な自治体も。一度の問い合わせで、多くのポイントが貯まることになるかもしれません。問い合わせてみてはいかがでしょうか?
一例を上げると、東京都在住でファミリーカーに乗っていて(自動車税)、自宅マンション住まい(固定資産税)、結婚していて妻と2人暮らしの個人事業主のデザイナーさん(個人事業税・税率5%、売り上げ600万円、国民年金2人分と仮定)ですと、約60万円のカード決済が可能です。カードの還元率が年1%だとすると、1年で約6,000円分のポイントがもらえますね。豪華なお取り寄せや、外食1回分をポイントで楽々まかなえます!
※60万円の内訳は以下の通りです。
自動車税:排気量1.5L、34,500円
固定資産税:120,000円
個人事業税:37,500円
国民年金2人分:393,840円
トータル:585,840円
――税金もクレジットカードで払えるんですね。注意点はありますか?
クレジットカード決済では、納税側に手数料がかかる場合があります。国税は、納付税額1円~10,000円に決済手数料が82円(税込)かかります。支払額に対して0.82%なので、還元率が1%以上あるカードで決済すればお得です。決済手数料は、経費になります。
自治体も、例えば東京都は10,000円以下の税額で78円(税込)かかるので、やはり1%以上あるカードを使いたいですね。決済手数料は、「経費」になります。
――ポイント的には、税額1円~10,000円に決済手数料が82円かかると、1%のポイントが0.18%になって、悲しいのですが…。
納税だけでは、あまりお得感がないかもしれません。ところが、年間利用額のカウントの際などには、金額が大きい税額は、“インパクト大”ですよ。「1年間の利用額100万円以上の場合は、プラス1%という特典」があるカードもありますので、一度サービスを調べてみてください。やる気が湧き出るかもしれません。
後編は、「ポイントの選び方・使い方」。ポイント達人の「ポイント運用・ポイント投資」術をお見せします!>>
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