NYダウ・ナスダック総合指数も、戻り高値を前に反落

 先週は、NYダウ・ナスダックともに反落しました。11月3日に実施される大統領選が波乱材料となる可能性が警戒されています。

NYダウ週足:2019年10月1日~2020年10月16日

 NYダウは、過去1年、ほぼ日経平均と同じ要因で同じリズムで動いています(日経平均がNYダウと同じ要因で動いているといった方が良いかもしれません)。昨年来高値が近づくにしたがって、上値が重くなってきていることも、同じです。

米ナスダック総合指数週足:2019年10月1日~2020年10月16日

 ナスダック総合指数は、GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)と言われる大型ハイテク株の構成比が高いため、8月まで、世界中の投資マネーを集めて、連日のように最高値を更新していました。コロナ禍でリモートワーク、リモート会議などITを使った技術革新が世界中に広がったため、成長期待がさらに高まりました。

 ただし、7~8月は、時価総額2兆ドル(約212兆円)を超えたアップル株が、あたかも小型株のように軽く急騰するなど、上昇ピッチが速過ぎました。そのため、9月以降、利益確定売りが集中し、急落しました。GAFAMによる独占を問題視し、規制導入を考えている米民主党が、11月3日に実施される米大統領選・議会選で優勢と見られていることも、ナスダックの不安材料となっています。