短期的な株の値動きは、買い手と売り手の「需給関係」が影響します。次のうち、将来の株価上昇圧力になるのは?

  • 信用取引の買い残高が膨れ上がり、信用売り残高を大きく上回っている
  • 「先物売り」とセットで行われることの多い「裁定買い」残高が急増している
  • 会社が大量の自社株買いを、ある期限までに実行すると発表している

ヒント

「信用買い」「裁定買い」「自社株買い」は同じ「買い」ですが、これから買う場合のみ株価の上昇圧力になります。

解答

3:会社が大量の自社株買いを、ある期限までに実行すると発表している

株式市場は、短期的には「将来、株を買わないといけない人が多い」と上昇に弾みがつき、「将来、売らないといけない人が多い」と下落圧力になります。1の信用買いの残高が積み上がったり、2の先物取引の売りに伴う裁定買い残高が膨らんでいる場合、ゆくゆくは取引が解消されるので、そうした買い残高は将来の売り圧力になります。逆に信用売り残が積み上がっている場合などは、将来、株を買い戻さないといけない人が増えるので、株価の上昇圧力になります。そして、3は自社株買いのこと。これから市場で株式が買われることになるので、株価の上昇圧力になります。

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