米国株にはダウ工業株30種平均、S&P500種指数、ナスダック総合指数という3つの主要株式指数がありますが、このうち株価平均型の指数はどれ?

  • ダウ工業株30種平均
  • S&P500種指数
  • ナスダック総合指数

ヒント

株価指数には株価の平均値を求める「株価平均型」と、株価×発行済み株数で求める時価総額の増減を示す「時価総額加重型」の2つのタイプがあります。

解答

1:ダウ工業株30種平均

日本株の値動きにも多大な影響を与える米国株価指数のうち、株価平均型は金融や重工業など重厚長大企業の組み入れ比率が高い①ダウ工業株30種平均です。株価平均型の指数としては日本の日経平均株価(225種)も有名です。株価平均型は指数計算のために採用した企業の株価を足して除数で割って平均値を求めるため、どうしても株価の高い値がさ株の影響を受けやすくなります。一方、米国の優良企業500社で構成されるS&P500種指数や米国のハイテク株を集めたナスダック総合指数は、株価に発行済み株式数をかけ、市場に流通する浮動株比率で調整した「浮動株調整済み時価総額加重型」と呼ばれる指数で、日本のTOPIX(東証株価指数)もこのタイプです。時価総額の増減が指数に反映されるため、投資家の評価が高く規模の大きな大企業ほど指数に与える影響度が高くなります。より自然で合理的な形で株式市場全体をとらえられるのが浮動株調整済み時価総額加重型の指数といえるでしょう。