使わなかったNISA枠、どうなるの?

【失敗談2】昨年12月に駆け込みでNISA口座を開いたが、12月中に何も買わなかった

 NISA口座では、年間120万円まで、非課税の投資ができます。ただし、昨年(2019年)のNISA枠は、2019年中に投資する必要があります。

 使わずに残った非課税枠は、次の年に引き継げません。したがって、2019年にNISA口座を開いても、何も買わなかったならば、2019年の非課税枠はすべて消滅しています。新たに付与される、次の年のNISA枠を使って投資する必要があります。

 2020年にNISAを選ぶか、つみたてNISAを選ぶか考える際、一番重要な決め手は、「2020年にいくら投資できるか」です。2020年に120万円のNISA非課税枠を得ても、2020年末(受渡ベース)までに40万円までしか投資しなかった場合、残りの80万円の非課税枠は消滅します。2021年に引き継ぐことはできません。

 1年間に40万円だけ投資する予定ならば、上限40万円のつみたてNISAを選んだ方が良いと思います。つみたてNISAは投資上限が年間40万円ですが、非課税になる期間が20年あります。一方、NISA口座は120万円まで投資できますが、非課税期間が5年間しかありません。

 上限まで投資するならば、単純計算すると、NISAでは120万円×5年間=600万円、つみたてNISAでは40万円×20年間=800万円の非課税枠を得られることになります。上限まで投資してメリットをフルに使うならば、どちらが有利とは、一概には言えません。

【対策】
 2020年のNISA枠は、余裕資金があるならば、年内になるべく上限まで投資するようにしましょう。既に、120万円の投資資金がある方は、非課税枠が大きいNISAを選んだ方が良いでしょう。

 年間40万円以内しか投資できず、毎月積み立てでコツコツ投資していきたい方は、つみたてNISAを選んだ方が良いと思います。

 投資対象の違いも考慮に入れる必要があります。つみたてNISAで投資できるのは投資信託だけです。個別株に投資したい場合は、NISAを選ぶ必要があります。

 つみたてNISAは、国の定めた条件を満たした投資信託しか買うことができません。ただし、手数料が高すぎず、インデックスファンドなど分散投資ができているファンドしか投資対象として指定されていません。

 手数料が高すぎる、不適切なリスクを取っている投信を、ついつい買ってしまう人は、つみたてNISAにすれば、その心配がありません。