NISA口座で損が出た、税金どうなるの?

【失敗談3】2019年に課税口座で9万円の売却益を出し、NISAで6万円の売却損を出したが、損益通算できなかった。

 NISAの欠点として知っておく必要があるのは「損益通算」ができないことです。課税口座(特定口座)で10万円の売却益と10万円の売却損が出た場合、「損益通算」できます。売却益と売却損が相殺され、トータルで売買損益は出ていないことになるので、税金はかかりません。

 ところが、課税口座で10万円の売却益を出し、NISAで10万円の売却損を出した時は、損益通算ができません。10万円の売却益に対し、分離課税を選択していると、2万315円(20.315%)の税金(所得税および住民税)がかかります。NISA口座で10万円の売却損を出しても、払った税金は戻ってきません。

【対策】
 NISAでは、短期的に損切りが必要になる可能性のある投資(小型材料株への短期投資)はしない方が良いと思います。

 NISAは長期的な資産形成に向いている制度です。低コストのインデックスファンドなどに、じっくり長期投資するのが良いと思います。

 個別株に投資するならば、じっくり長期で投資できる銘柄を選んだ方が良いでしょう。たとえば、長期的に安定成長を期待する株や、大型の好配当利回り株です。長期保有を考えている、株主優待の魅力的な銘柄でも良いと思います。

 NISAが、短期トレーディングに向かないのには、2つ理由があります。1つの理由は、損益通算ができないことです。短期トレーディングでは、買ってすぐ上昇しそうな株をねらって投資しますが、失敗したら早めの損切りが必要です。ところが、損切りしても、損益通算が使えません。

 2つ目の理由は、NISAでは、買った銘柄を売却すると、その分、非課税枠が消滅することです。NISAを使った非課税投資は5年間有効と言っても、それは買った銘柄を保有し続ける場合に限られます。買った銘柄を売却してしまえば、その非課税枠は消滅します。

 5年間の間に、繰り返し使えるわけではありません。短期トレーディングでは、投資銘柄が上昇した場合も、早めに利益確定するのが普通です。売却益は非課税ですが、売却した部分については、非課税枠が消滅します。