外国人はいつ、日本株を買い越しに転じるか?

 気になるのは、今年、外国人投資家が延々と、日本株を売り越し続けていることです。いつになったら、買い越しに転じるでしょうか?

 外国人投資家から見て、日本株は「世界景気敏感株」です。中国および米国の景気が回復し、世界景気が回復に向かう見通しが出れば、外国人は日本株の保有も増やした方が良いと思うでしょう。今後の、中国・米国の景気指標次第ということになります。

 理想は、日銀の買いが縮小し、外国人に買いがバトンタッチされることです。世界景気が回復に向かい、外国人が買いに転じれば、日経平均は戻り高値(2万4,083円)を超え、上昇していくと予想しています。

 私は、来年(2021年)にはコロナ克服が見えてくることから、世界景気は回復に向かうと予想しています。ただし、その前に、まだ感染拡大の不安、米国大統領選・米中対立激化の不安で、株価が乱高下する可能性は残っています。

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