貴金属、全面安!
先週は、天然ガスとドル(複数の主要国通貨に対して)、そしてマザーズ指数とナスダックの上昇が目立ちました。天然ガスは、冬場の需要期を前に生産量が減少する懸念が生じたこと、ナスダックは、コロナ禍で引き続き米国のハイテク株が脚光を浴びていること、ドルは対ユーロのドル高が進行したことなどが、背景とみられます。
一方で、4つの貴金属は、いずれも大幅下落となりました。金は4.9%、銀は15.9%、プラチナは10.3%、パラジウムは6.7%の下落です。当コンテンツで参照している25銘柄の中で、下落率の上位を占めました。
貴金属のリーダー格である金が下落したこと、NYダウ、S&P500、日経225、上海総合指数など、日米中の幅広い株価指数が下落し、工業用の用途の割合が大きい貴金属の消費減少懸念が強まったことなどが、要因とみられます。
先週は、上昇銘柄数が7、下落銘柄数が18、最大と最小を除く変動率の平均は▲2.6%でした。全体的には、9月18日(金)から25日(金)の週は “おおむね弱かった”と言えます。
金の市況と動向については、今週の週刊コモディティレポート『金相場、下落率4%超えの急落!それでも年内2,000ドル回復を予想する理由』で詳しく述べています。