先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し

 先週は、欧州の主要通貨の下落が目立ちました。また、本欄にはありませんが、欧州の主要株価指数でも下落が目立ちました。欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大が目立っており、感染拡大を防止するため、経済活動を制限する動きが再び出始めていることが、要因とみられます。

 欧州での感染再拡大は、8月半ばごろからスペインやフランスなどで目立ち始めていました。同地域の主要通貨や主要株価指数の下落は、先週、特に目立ったことから、市場は、感染拡大よりも、経済活動を制限する動きを嫌気しているとみられます。今後も、新型コロナをきっかけとした、欧州各国の経済活動を制限する動きに注意が必要です。

 また、今後の注目点として、米大統領選挙にあたり、今週火曜日に予定されている、1回目の公開討論会があげられます。

 トランプ氏、バイデン氏にとって、新型コロナ対策、人権問題などの米国国内の課題、そして対中政策、中東諸国への介入など、対外的な課題をどう乗り越えていくかをアピールしながら、相手の短所を突き、自分の立ち位置を上げることが重要だと考えられます。

 支持率の推移をみると、8月、トランプ氏が巻き返すムードが強まりましたが、9月に入り、再びバイデン氏が引き離す動きが目立ちました。初めての討論会(合計3回)となる今回、両氏が、どの程度自分を優位にするか(相手を不利にするか)に、注目が集まります。

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