今週の指標:NYダウ平均株価

 先週、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がバランスシートのこれ以上の拡大に慎重な発言をしたことで、投機色が高まっていた米ハイテク株は引き続き伸び悩む可能性があります。また、中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」、対話アプリ「WeChat(ウィーチャット)」のダウンロード禁止が発表され、米中対立の激化懸念もあり、相場の上値はますます重くなってきます。9月10日の2万7,447ドルを引線の終値で切ってくるとチャートでは久しぶりに売り転換が出てくることになり、注意が必要です。

 日本市場が連休中の21日にNYダウは欧州株安をきっかけに一時▲942ドルの2万6,715ドルまで下げ、終値は▲509ドルの2万7,147ドルの急落となり、想定した売り転換となりました。22日のNYダウは反発し、+140ドルの2万7,288ドルでした。