2017年9月の誕生から約3年が経過した9月3日、 「楽天・バンガード・ファンド」シリーズの純資産残高合計 が2,000億円を突破 しました。

「楽天・バンガード・ファンド」シリーズは、米国市場に上場されているバンガードETFの(上場投資信託)等を活用した投資信託で、いずれのファンドも、バンガードの創業者、ジョン・ボーグルが提唱した「長期分散投資」を体現しています。

安いだけではダメ。「Stay The Course(航路を守れ)」とは?

 バンガード社は、1976年に初の個人投資家向けインデックスファンドを売り出した、低コストインデックス運用のパイオニアともいえる運用会社です。

 創業者であるジョン・ボーグルは、生涯にわたって「Stay The Course(航路を守れ)」(どんな状況でも目的地を見失うことなく、航路を守りながら進め)という、投資に対する理念を貫き通しました。

 この「航路を守れ」を実践するために、バンガード社は以下の4つの永続的な基本原則に基づく投資哲学を掲げています。

<バンガードの4つの投資哲学>

目標:適切で達成可能な目標設定
分散:幅広く分散した投資商品への適切な資産配分
コスト:低コスト商品への投資
規律:規律を維持した投資戦略の実行

 日本でも近年、積立投資家を中心に、インデックスファンドを使った長期分散投資を実践する方が増えています。

 インデックスファンドを選択する時点で「低コスト」は実践できているとしても、ボーグルの教えそのものを忠実に守ることはできているでしょうか。

 ここからは、ボーグル最後の著書となった「Stay the Course」の中から、バンガード社が2001年にETF市場に参入したときのエピソードをご紹介します。インデックス投資家が守るべき航路について考えさせられるエピソードです。