米国高配当株1:バンク・オブ・ノバスコシア(BNS)

 カナダ第3位の銀行で、ニューヨーク証券取引所に上場しています。時価総額は513億ドル(日本円で約5兆4,000億円)となっています。

事業の注目ポイント

 カナダの大手銀行の中でも特に海外進出をしている銀行で、現在55カ国に拠点を持ち、日本にも進出しています。南米でも各国でトップ5に入っており、カナダ以外でも安定したシェアを有しています。

株式の注目ポイント

 リーマン・ショック時にも配当を出しており、過去20年以上にわたり無配は一度もない企業です。

 基盤のカナダで安定して収益を上げていることから配当に大きな変動がありません。

 それ以外にも、米国・メキシコ・ペルー・チリなどの米国大陸での収益があり、配当が大きく減るなどのリスクは少ないと考えられます。しかし、他の金融機関同様、株価はコロナ前の水準までは戻していません。

業績動向

 8月25日に発表した四半期決算では、売り上げ・EPS(1株当たり利益)ともに予想を下回りましたが、決算の影響を受けての株価の変動はほとんどありませんでした。自己資本比率がコロナ・ショック前と変わらず安定していることが、その後の株価が安定している理由の一つでもあるでしょう。

注意点

 日本の銀行もそうですが世界的な低金利の流れで、貸し出しなどでの収益が上げにくくなっています。従来と異なる収益の柱を生み出せるかが、これからのポイントです。

株価動向、配当利回り

配当利回り:8.69%​

権利落ち日は、10月5日です。
配当は3.6ドル、配当利回りは8.69%(2020年9月8日時点)です。株価は41.42ドルで約4,400円から購入できます(1USD=106円で計算)。2017年からの最高値は66.49ドル、最安値は32.16ドルとなっています(終値ベース)。