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【初心者向けコラム】単純だけど奥が深い「日経平均株価」を知ろう
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

【初心者向けコラム】単純だけど奥が深い「日経平均株価」を知ろう

2012/2/2
・日経平均株価やTOPIXを正しく説明できますか?
・日経平均株価の大原則は「225銘柄の株価合計を225で割って計算」
・みなし額面による調整とは何か?
・分母は「225」ではなく「24.966」で割る?
・近年は除数の修正でなくみなし額面の変更で対応するケースも
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日経平均株価やTOPIXを正しく説明できますか?

毎日なんの気なしにチェックしたり新聞やニュースで見たり聞いたりしている「日経平均株価」と「TOPIX」。しかし、この2つの株式指標の意味を正確に知っている個人投資家の方は意外に少ないのではないでしょうか。

しかしそれを知っているのと知らないのでは株式投資の戦略や投資成果にも大きな違いをもたらします。そこで今回と次回で、当たり前に知っているようで実は良く知らなかった「日経平均株価」と「TOPIX」について説明したいと思います。今回は日経平均株価についてです。

日経平均株価の大原則は「225銘柄の株価合計を225で割って計算」

日経平均株価は日本株の値動きを示す最も代表的な指標の1つです。日経平均株価の計算上用いられるのは1,600以上ある東証1部上場の銘柄の中で日本を代表する銘柄として選ばれた225銘柄です。この225銘柄の株価を単純に足し合わせて225で割れば日経平均株価が算出される、これが基本的な大原則です。数式で表すと以下の通りです。

日経平均株価 = 225銘柄の株価合計 / 除数

仮に日経平均株価の採用銘柄がA社、B社、C社の3銘柄で、それぞれの株価がA社100円、B社400円、C社1000円であったとすると、日経平均株価は(100+400+1000)÷3=500円と計算されます。同様の作業を225銘柄で行えば日経平均株価が計算できます。

ただし実際は単純に225銘柄の株価を足して225で割るのではなく、「みなし額面による調整」と「除数の修正」が加えられ、日経平均株価が算出されています。

みなし額面による調整とは何か?

現在は廃止されましたが、以前は株式には「額面」と呼ばれるものがありました。古い会社の多くは50円額面である一方、新しい会社は50,000円額面というのが一般的でした。その他、額面が500円という銘柄もありました。

ところで日経平均株価は225銘柄を単純に足し合わせて分子を計算するのが原則です。しかしながら、額面の額が50円の銘柄と50,000円の銘柄を同じように足し合わせると、50,000円額面の銘柄の株価に日経平均株価の値動きが大きく影響を受けてしまうことになり、好ましくありません。

例えば、東海旅客鉄道(JR東海)の額面は50,000円、新日本製鉄の額面は50円です。東海旅客鉄道の1月27日の株価は646,000円、新日鉄は194円で、東海旅客鉄道の株価は新日鉄の3,330倍です。しかし、東海旅客鉄道が新日鉄より3,330倍も価値が高いというわけではなく、両社の額面が異なるために生じている差です。

もし日経平均株価の計算上、このまま646,000円と194円を分子に足し合わせてしまうと、東海旅客鉄道の株価の値動きが新日鉄の3,330倍の影響を日経平均株価に与えてしまうことになってしまいます。

そこで、計算上は額面を50円に統一させることとして、額面500円の銘柄は株価を10分の1、額面50,000円の銘柄は株価を1,000分の1にして225銘柄の合計を出すことにしたのです。

上の例でいえば、額面50,000円の東海旅客鉄道株を50円に合わせるため、株価を1,000分の1の646円として分子に足し合わせるのです。

なお、「額面」ではなく「みなし額面」という言葉が使われているのは、現在は額面制度が廃止となっているけれども、あたかも今も額面が存在しているものとみなしているという意味です。

分母は「225」ではなく「24.966」で割る?

もう1つ、日経平均株価の算出にあたっては「除数の修正」というものが加えられます。日経平均株価の誕生当時は、計算式の分母(=除数)は単純に銘柄数の225でした。しかし、その後の株式分割や併合、採用銘柄の入れ替えなどによって生じる株価変動の影響をなくす必要が生じるようになりました。

例えば、A社100円、B社400円、C社1,000円の3社があるとすると、この3社の株価の平均は(100+400+1,000)/3=500円です。

ここでC社が1株を2株にする株式分割を実施すると、C社の株価は理論上1,000円÷2=500円になります。すると、3社の株価平均は(100+400+500)/3=333円になります。株価が変動せずとも、C社が株式分割をするだけで株価が下がってしまうのです。

これではおかしいので、C社の株式分割の前後で株価が変動しないように、分母の除数の調整をするのです。

株式分割前の3社の株価平均は500円でした。株式分割後も同じ500円にするには、除数を2にすればよいことが分かります。(100+400+500)/2=500円となりますね。

このような「除数の修正」を繰り返した結果、現在の日経平均株価の除数は24.966となっています(1月27日現在)。当初の225に比べるとずいぶんと小さくなりました。

近年は除数の修正でなくみなし額面の変更で対応するケースも

なお、現在は大幅な株式分割や併合(1株を100株にする株式分割など)の際は、除数の修正ではなくみなし額面の変更で対応することが多くなりました。分子を調整するか分母を調整するかの違いですから、どちらの方法をとっても同じことです。

上記の例でいえば、除数を変えなくても、C社のみなし額面を2分の1すれば、分子に足し合わせるC社の株価は1,000円になりますから(100+400+1,000)/3=500円のままとなることが分かります。

今回は日経平均株価の説明だけで長々とかかってしまいましたが、このような算出方法から浮かび上がってくる日経平均株価の特徴はなんだと思いますか?

次回はTOPIXについてご説明するとともに、日経平均株価やTOPIXの特徴からみえてくる、個人投資家にとっての日経平均株価やTOPIXの効果的な活用方法について考えてみたいと思います。

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